ぽぷの備忘録的ブログ

ただ思ったことを書き連ねるページ。

家政夫のミタゾノ THE STAGE を観に行ってミタゾノさんと雀尊に会ってきた話

どうも、ぽぷです。

 

 

なるべく自分が行ったライブとか舞台とかの記録を残していこうとは思っているのですが、なかなか時間が取れず、今から1年以上前の話をします。時空歪んでますが気にしないでください。

 

 

 

2022年11月26日、家政夫のミタゾノ THE STAGE ~お寺座の怪人~ を観に行ってきました。ドラマは伊野尾くん演じる光くんが出てきたシリーズから見ていましたが、今回は初の舞台化!そして原くんが出るとのことで思わずチケットを申し込みました。

 

 

 

 

無事チケットが取れまして、一人はるばる六本木まで行ってきました。今までサマステとか応募したことなかったんでEXシアター見たことなかったんですが、入り口を囲むLEDパネルにでかでかと「家政夫のミタゾノ」って書いてあると迫力がすごい。

 

 

 

 

 

私は情報局の名義で申し込んだんですけど、客層は様々で、ドラマシリーズが好きな人、松岡くんが好きな人、私みたいに原くん見に来た人、いっぱいいました。でもみんなドラマは見たことあるから、笑う場面では思いっきり笑って、アドリブも楽しんで、生の舞台って感じでとっても楽しかったです。

 

 

 

 

まあ何よりも特筆すべきは席です。EXシアターってまあまあ広いし2階席とかもあるんですけど、前から3列目。いやもう見上げないと見えない。今振り返っても2022年の座席運どうかしてましたね。

 

 

 

 

 

さて、いよいよ始まります。そして早速びっくり。舞台上ではなく客席から原くんが登場。残念だったのは下手登場だったこと。私の席は上手寄りだったため同じ高さで原くんを拝めませんでしたが、そのまま1列目前を横切り、舞台上では上手側で止まったので早速目の前に自担。近すぎるし表情裸眼ではっきり見えるし瀕死状態でした。

 

 

 

 

なんだか緊張した面持ちでお腹の大きな女性と歩いていく場面から始まりますが、次に舞台上を見るとお馴染みむすび家政婦紹介所のメンバー。今回は何でもすぐミュージカルみたいに歌ってしまう仁奈ちゃんがいましたが、「うわ~ドラマで見たまんまだ!」とか感動しました。

 

 

 

でもやっぱりすごかったのが生のミタゾノさん。実際に出てきたのは今回の派遣先の座捨寺に行くときなのですが、まず思ったより大柄。そしてメイクばっちりの顔の圧が強い。舞台上に立つだけで圧倒的支配力。す、すげぇ…と心の中で思いましたね。

 

 

 

ドラマでもあった家事情報もいっぱい出てきたんですが、ドリルでリンゴの皮剥くのは一生使わないと思う。目視できるほど果汁飛び散ってた。映像でやることを舞台でやるのは厳しいですね。ちなみにいつもは助監督さんがやるそうです。

 

 

 

ミタゾノさんのお料理シーンでは、菜箸でスティック回しをしてシンバル代わりにボウルを叩くというドラマーの片鱗が見えて人知れず興奮しました。マジカッコよかった。菜箸だけど。

 

 

 

アドリブのシーンもたくさんあって、大喜利のシーンは面白かったです。誰もプロがいないから面白いですよね。マジでグダグダだったけども、全てを丸く収めてくれる松岡くんがすごい。ちなみに今回は当てられなかった原くんは焦った顔して一生懸命考えてました。

 

 

 

 

原くんは今回初めての参加だったからなのか、割と中の人ネタをやってくれたのが嬉しかったです。坐禅のシーンがあったのですが、雑念を捨てるはずなのにみんな妄想しまくってて、原くんはMステに出ることが夢だそうです。この後の夜に1人で夢を歌うシーンでも「Mステ決まった…」って言ってました。どんだけ出たいのよ。2022年は出られなかったので、いつか出れること願ってます。

 

 

 

 

あとは、稽古中に自虐ネタでゴリラだって言ったんでしょうね、ひたすらゴリラいじりされてました。バナナ持たされて「ほらゴリラ」はシンプルに笑いました。

 

 

 

ちなみにミタゾノさんにゴリラ呼ばわりされる場面が何箇所かあったのですが、この情報で笑ってるのは原ファンだけなので多分私目立ってた。周りの誰よりも肩揺らして笑ってしまった。ごめんね原くん。

 

 

 

 

 

私が前見に行ったバンロバの時も、原くんは女の子に翻弄されまくる役だったのですが、女性に振り回される役お似合いだと思うんです。

 

 

坐禅のシーンで、志摩さんと真里亜さんの妄想に付き合わされるんですが、志摩さんは原くんの眼前でスクワットするし、真里亜さんは原くんと相撲し始めます。ここは完全に中の人をいじってる場面でしたが、下手に体に触れないし、強気にも出られないしでずっとあわあわしてる原くん最高に面白かったです。最終的にミタゾノさんに「この舞台とうちの後輩を潰す気ですか」と怒られ終わりますが、この場面で1番笑ってしまった。

 

 

 

 

 

舞台の最後はミュージカル風に歌って踊って終わるわけですが、すんなり感動して終わらないのがミタゾノ流ですよね。最後はミタゾノさんが「最後は歌って踊って終わりたいあなた、毎日これをやらされるこちらの身にもなってください」と毒付いて終わります。これもめっちゃ笑った。

 

 

 

 

そしてこの後カーテンコールになるわけですが、多分私の勘違いだと思いますが、めっちゃ原くんに見つめられた気がするんだな…

 

 

 

カーテンコールで挨拶をしたのはもちろん松岡くんなんですが、その隣で立っていた原くんが私の席の方をめっちゃ見てたんですよね。見渡すとかでもなくじっと見られたんで、思わず焦った顔をしてしまった気がする。

 

いや、きっと気のせいだとは思うんですけど、これがライブなら「私見てくれてる?!」と大声で叫び散らかしそうなくらいにはやばかった。

 

まあ、見つめられるほど何か目立った格好をしていたのかと言われるとそうでもないんですが、多分ゴリラで爆笑してたのバレたんだと思う。ごめんね原くん。

 

 

 

 

 

 

ともかく、舞台はめちゃくちゃ面白かったです。ドラマと同じようなはちゃめちゃ展開、舞台ならではの演出、クセの強い登場人物たち、何よりも色んな意味で強いミタゾノさん …

 

 

この内容をドラマ版でも見てみたいと思ってしまうほどには面白かったので、第2弾もぜひ!見に行きたいです!あと原くん!あの時私のこと見てましたか?!教えてください!(ここで聞くな)

ひげよ、さらばを観に行った話

どうも、ぽぷです。

 

 

裕翔くんの舞台、「ひげよ、さらば」を観劇してきました。

 

 

 

とりあえず全公演応募して当たったのはド平日の1公演だけでしたが、休みを問答無用で勝ち取り、はやる気持ちを抑えつつ渋谷に繰り出しました。(書いている本人は渋谷の街が怖いので1人で歩いていてとても不安でした)

 

 

 

 

この物語の解像度を高くしたいので観終わってすぐ書き始めています。構成がぐちゃぐちゃですが、共有させてもらえると幸いです。

 

 

 

 

 

 

以下、がっつりネタバレなのでご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

観た感想として一番に挙げられるのは、果たして私が観た物語は猫たちの物語なのか、人間の物語だったのか…ということです。猫たちの社会が舞台となっていますが、人間社会をそのまま切り取ったかのような、妙なリアリティがありました。

 

 

 

あらすじとしては、ある日ナナツカマツカの丘に、記憶喪失の猫ヨゴロウザが、片目と呼ばれる猫に拾われ、連れられてきます。このナナツカマツカは犬たちの侵略の脅威が迫っていますが、猫たちはその性質上団体行動が出来ず危機を迎えていました。この危機を乗り越えるためには猫たちをまとめるリーダーが必要だとなり、そこにヨゴロウザが片目によって推薦されます。名前からして飼い猫だったであろうヨゴロウザは、野良猫たちから相手にされず孤独になっていきますが、そこへ犬たちの群れのナンバー2であるナキワスレがやってきて事態は一変します。ナナツカマツカを守るために、そしてみんなにリーダーだと認められて自分の居場所を見つけたいヨゴロウザは、単身で犬のリーダーに会いに行き…

 

 

というのが公式HPに載っている大筋です。でもこれは正直1幕までの内容で、2幕で衝撃の事実と展開を迎えます。なぜヨゴロウザは記憶喪失なのか、なぜ片目はヨゴロウザを拾い、リーダーにしようとしたのか…他にも様々な猫が登場しますが、それぞれの抱えているものや葛藤が描かれていきます。

 

 

 

この物語は猫たちを主人公とした児童文学ですが、内容は人間たちの物語そのものです。そして児童文学とは思えないほど深い。多分子供の頃の私には理解できないと思う笑

 

 

 

 

 

一番刺さったセリフは「本当の正しさを、本当に知っている人はいない」です。

 

 

 

猫たちは誰がリーダーになるのか、誰が犬たちに対抗できるリーダーに相応しい器なのかで争いますが、それは黒ひげのような力でも、学者猫のような知識でも、オトシダネのような血筋でも、犬の群れから帰ってきたヨゴロウザの経験でもありません。絶対的に正しい人なんていないんです。だから誰が1人が頂点に君臨して統率する方法は上手くいかないのです。誰かが絶対的に偉いなんて、そんなこと決められないんです。ただ一つ言えるのは、どのように犬たちの脅威に立ち向かうか、どのように生きていくのかをそれぞれが覚悟を持って決めなければならないということ。誰か1人のリーダー性、カリスマ性にすがって服従して生きていくことは猫の性分からして無理。これは猫だけに当てはまる話ではなくて、私たち人間にだって言える話です。それぞれがそれぞれの考えをしっかりと持ち、それを曲げないように必死に生きていく必要があるんです。

 

 

 

 

とまあ、ここまでは予想できるというか、それはそうだねと納得がいくのですが、この後の展開が他にはないものでまた衝撃でした。

 

 

 

 

猫たちは結局リーダーを決めずに、それぞれがそれぞれの能力を活かし食糧調達や情報収集を行い集団行動をしていきます。そうして犬たちの襲撃に備えたのです。しかし犬たちはなかなか襲撃して来ず、だんだんと猫たちは平和ボケしていきます。食料にも寝床にも困らないこの暮らしやすい生活がいつまでも送れるという、その安心感と充足感で満たされていきます。

 

 

そんな平和ボケしている猫たちに、ついに犬たちが襲ってきます。あんなに役割を決めていたのに防衛班は初動が遅れ、あっという間に犬たちに囲まれてしまいます。防衛班は何をやっているのかと、他の猫たちは非難を浴びせます。防衛班は「こんなに大勢で来られるとは思わなかった」と弱腰になり、まるでその機能を果たしません。

 

 

…うーん、何だか現代の社会そのものだと思ってしまいました。会社にせよ国にせよ、これだけ準備してます、準備は万全ですーと言っておきながらその対策は甘くて、有事が起きると結局何も出来ず、あれだけ守ると言っていた私たちの生活が脅かされるんです。現代の日本は大戦を越えてすっかり平和になっていますが、そんな平和ボケしている中での準備って、一体何なのでしょうか。もちろん平和なのは良いことですか、本当の意味の平和って、何なんだろうとか考えちゃいましたね。やっぱり有事が起こっても、対処できなくても、せめて対応できるように覚悟を持っておくことが必要なのかもしれません。

 

 

 

話は戻って、何とか社の上に逃げた猫たちですが、犬たちが下で待ち構えているのを見てもう無理だと感じます。しかしそこに姿が見えなくなっていた片目が現れ、社に火をつけます。1人だけ犠牲になろうとする片目ですが、ヨゴロウザは火の中を掻き分け助け出そうとします。

 

 

片目はすでに生きることを諦めていて、ヨゴロウザが助けようと近づいてきたところに「お前は俺の夢だった。一緒に死んでくれ」と頼みます。そこでヨゴロウザの記憶がフラッシュバックします。

 

 

ヨゴロウザは以前独り身のおばあさんに飼われていましたが、そのおばあさんが生活が苦しくなり家に火をつけ自殺しようとしたところを、命からがら逃げてきたのでした。その時もおばあさんはヨゴロウザに「私の愛よ、一緒に死んでくれ」と頼んでいます。

 

 

元々飼い猫でおばあさんの所有物として生きていたヨゴロウザでしたが、そんな自分は、自分の人生は、誰かの愛でも、誰かの夢でもなく自分自身のものだと気づき、そんなことに気づかせてくれた片目を救い出します。

 

 

 

何とか燃えた社から逃げ出した猫たちは、その道中ナキワスレと出くわします。犬たちも何匹も焼け死んでいて、犬たちのリーダーであるタレミミは撤退を命じていましたが、動物は争うものという考えを持つナキワスレは逃げ出すことが許せず、タレミミを殺していました。その上でヨゴロウザにもう一度戦いを挑みますが、猫たちは誰かに屈服はせず、住みやすかったナナツカマツカを捨て、二本足(人間)の暮らす街へ潜んでいくことを覚悟します。それが猫の生き方であると。

 

 

 

犬たちとの戦いを経て、一人一人が覚悟を持って生きることを選んだわけです。そうして猫たちは街に散っていくのでした。

 

 

 

最後の場面、ヨゴロウザは名前を捨てることを決意します。おばあさんにつけてもらった名前ではなく、他の猫たちがそうであるように、自分自身を表現する名前にすると。

 

 

 

火の中を片目を担いで逃げたヨゴロウザは、ひげが焦げてなくなっていました。だから名前はヒゲナシとか?と冗談めいて言って、片目と笑い合って終わりを迎えます。

 

 

猫にとってひげは方向感覚をつかむための重要なものですが、そのひげを無くしてまで、自分の意志に沿って生きる大切さを教えてくれた片目を救ったことは、ヨゴロウザの成長を表していると思います。タイトルの「ひげよ、さらば」はヨゴロウザの成長を表す象徴と言えるわけです。

 

 

 

 

こんな綺麗なタイトル回収ありますか?!舞台見終わってすっきりした気持ちになりましたよ。

 

 

 

 

 

そしてこの作品が猫たちが主役であることを感じさせてくれたのは紛れもなく役者さんたちの演技です。

 

 

内容は人間たちの物語になっているので、猫耳など観てすぐ分かる猫らしさというのは特にありません。しっぽはみんな付けていましたが、感情をコミカルに描き出すのに使う一種の小道具のような感じで、猫らしさを表現しているわけではありませんでした。

 

 

それでも猫のように見えたのは本物の猫ばりの動きがあったからです。低い構えや伸びをする姿勢などが本物の猫そっくりで、特に裕翔くんと柄本時生さんの猫らしい動きは凄かったです。何故あの姿勢であんなに軽やかに動けるんだ…

 

 

猫らしさを表現する動きと、通常の二本足で立って演技する箇所が絶妙なバランスで組まれていて、人間のようなシーンのあとに猫の動きをすることで、これは猫たちの物語であることを思い出させてくれます。

 

 

 

どうしても自担ばかり見てしまったのでその感想ですが、裕翔くんのヨゴロウザの解像度がとても高かったのも印象的です。前半での記憶喪失で自信がない時の雰囲気と、後半の犬の群れから帰ってきた後の雰囲気はまるで違っていて、さらにラストのシーンでの決意の表れも力強いものが感じられました。あんなに体が大きく、この物語の主人公であるのに、ナキワスレが来た時の萎縮した雰囲気は、犬の脅威に怯えて小さくなっている猫の姿が具体的に感じられました。(ちょうどこのシーンは上手の端っこにいて、自分の目の前にいたのでガン見しちゃいましたね…)

 

 

裕翔くんに限らず、他の猫たちを演じる役者さんたちもそれぞれの猫への解像度が高く、思わず感情移入してしまうところもありました。黒ひげは強いから威張っているのではなく、強がっていることで自分の存在意義を見出しているのだとか、学者猫はたった1匹しか産めなかった自分が劣っていることを認めたくなくて子供を遠ざけてしまったのだとか、複雑な感情の移り変わりも繊細に感じられたのは、演技にそれが込められていたからだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

よくよく思い返せば、裕翔くんの主演舞台は今のところコンプリートしているわけですが、どれも現代についてだったり自分の生き方について考えさせられることが多くて、とても自分の学びに繋がっていると思います。毎回ギリギリのところを当ててる私の名義に感謝です。(そして毎回席が良い。今回も6列目くらいでめちゃくちゃ見やすかった)

 

 

 

 

 

ちなみにパンフレットはピンク髪の名残がある裕翔くんのポートレートがめちゃ多くて助かりました。

 

 

 

 

 

 

 

見ているだけでも体力面が心配になってしまうほどハードな舞台だと思いますが、誰も怪我なく最後まで走り抜けられることを願っています。良い経験をありがとうございました!

FILMUSIC!が最高だった話

 

 

どうも、ぽぷです。

 

 

お久しぶりの更新となりました。

生活環境が変化する中で何とか生きています。

 

 

 

すっかり推し活をする時間も減り、なかなかリアルタイムで追うことが出来なくなってきましたが、どうしてもこれは書いておかなくちゃいけないと思い頑張って書いていきます。

 

 

 

 

(ちなみにこのブログ2022年10月頭から書き始めてるので時空がちょっとおかしいですがご了承ください)

 

 

 

 

私、久しぶりにライブに行ってきました。

 

 

 

Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2022 FILMUSIC!

 

 

 

このライブの東京公演(有明アリーナ)が奇跡的に当たりました。

 

 

と言いつつ、裏Fab!の埼玉公演(中止になった公演)が当たっていたので、若干当たりやすかったのかなぁと思っています。

 

 

もうすっかり1人でライブに行くことも慣れてしまったのですが、誰ともこの感情を共有できないのが悲しすぎるので、全部書きなぐります。

 

 

 

 

以下、アルバムの感想、ライブの感想すべてをごちゃまぜに全部ネタバレします!

自担の定点やりすぎて感想がほとんど裕翔くん寄りですご容赦ください!

 

 

 

 

 

まずアルバムが発売された8月まで時を遡ります。

 

 

昨年の”おとぎ話”をテーマにしたFab!からJUMPの幅が広がったと感じていたのですが、今回”映画”をテーマにして、さらに武器が増えたと思います。

 

 

今ではすっかり馴染んできましたが、こんなにもたくさんのアーティストの方に楽曲提供してもらえること自体がすごいことだと思います。そしてそのアーティストの方の楽曲のジャンルが広がったことでJUMPの表現の幅が広がったと思うのです。

 

 

MASTERPIECEのようなドラマチックで壮大な曲ももうお手の物ですし、ビターチョコレートのようなバラードも歌いこなし、さらにはOH MY BUDDYのような難しい歌い方も身に付けていて、これはまさしくJUMPの新たな武器となったと言えると思います。

 

 

デビュー15年目でこんなに成長できるのって、シンプルに凄くないか?

 

 

今年の春に出したトリプルA面という狂気のおかげでシングルの割合が多いアルバムではありますが、アルバムの曲順で聞くとまた違った聞こえ方をするので何度でも聞いてしまう。しかも曲ごとに全く表情が違うのでまさに聴く映画祭状態。

 

 

 

 

(アルバムの時点でこんなに満足度が高いのに、ライブで披露するなんてどうなってしまうんだ…?!)

 

 

 

 

ドキドキしながら頑張ってネタバレを踏まないようにライブ当日まで過ごしました。

 

 

 

 

 

さて、来るライブ当日。台風直撃で有明周辺はとんでもなく風が吹き荒れていましたが、さほど雨が降らず、なんとかうちわなどのグッズも濡らさずに済みました。(ちゃんとビニールの袋には入れて行った)

 

 

 

 

ここで有明アリーナ情報。今回のFILMUSIC!がジャニーズ初の有明アリーナ公演となったわけなので、今後有明アリーナでライブをするであろう他グループのファンのみなさんにどんな会場が説明しよう!

 

最寄りの駅はりんかい線国際展示場駅ゆりかもめ有明テニスの森駅の辺りかなと思うのですが、公式サイト見ると徒歩8分、20分とか書いてあってビビリ散らかすと思います。ちなみに一番近いのはバスで行く方法らしい。確かにすぐそこにバス停があります。でも雨の影響もあってすごい混んだらしいので、遅れないためには己の足で行く方が確実かと思います。

 

私は国際展示場駅から行きました。直接駅から行こうとすると遠く感じるかもしれないけど、途中に有明ガーデンがあります。有明ガーデンの中を突っ切って行ってしまえばめっちゃ近いです。中にはカフェもあるしフードコートもあるので腹ごしらえも出来ます。

 

他のアリーナに行ったことが無いので比較できずに申し訳ありませんが、有明アリーナはスタンド席の角度がかなりついているので見やすいと思います。下手したらスタンド席の方が障害もなく良く見えるかもしれない。

 

あまり着席することもないかもしれないですが、椅子は普通に座りやすい椅子です。足元も広いし、カップホルダーもついていてスポーツ観戦するのには良さそう(したことないけど)。

 

木が基調となっているので内装も綺麗ですし、アリーナ外の通路も広いです。うちわ並べて写真撮っている子がわんさかいました。ガラス張りで外の運河も見えるので景色もいいです。

 

トイレが激混みで近寄れなかったのですが、個数はあるはず。回転は良さそうだったので何とかなるとは思いますが、先に別の場所で行った方がいいかも。国際展示場駅も10個くらいあるし有明ガーデンもパウダースペース広いのでオススメ。

 

そういえば食べ物売ってましたね。ホットドッグとかチュロス食べている子を何人か見かけました。飲み物もソフトドリンクとかフルーツが入ったおしゃれなノンアルコール的なものも売ってましたね。いつも売っているのか分かりませんが、これも並ぶので早く入って時間あるなら食べるのもありかと。

 

 

 

 

さて本題に戻りまして、いよいよ会場入りします。

 

席はスタンドの5列目。アリーナの規模感が分からず良いのか悪いのかも分かりませんでしたが、とりあえず数字が小さいからいいやと満足。それよりもチケット裏面の色がランダムっぽいんですけど、たまたま水色を引き当ててプチ喜びした。

 

メインステージには特設サイトで見た映画館とその街の様子がそのまま作り出されていました。街の壁や看板にJUMPの曲名がたくさん書いてあって、それを双眼鏡で探すだけで時間が潰れました。今回のアルバムの曲名だけかと思ったらシングルの曲名もたくさんあって、本当探すだけで楽しい。

 

 

 

今回のペンライト、形はまあいつも通りトンチキ一歩手前だったけど、ビーズが入っていてシャカシャカ音が鳴るタイプでしたね。幼児向けのおもちゃかとも思っていましたが、声が出せない環境下ではかなり良い働きをするアイテムでした。

 

 

いつもならJUMPコールをするところですが出来ないのでどうしたものかと思っていたら、オープニング映像が始まる前にみんなでシャカシャカとペンライトを振って音を合わせられるようにイントロが入りました。JUMPコールをできないのは寂しかったけれど、会場で気持ちを合わせられたのが良かった。

 

 

 

 

オープニングを飾ったのはネガティブファイター。一発目から紙吹雪が舞って一瞬でテンションぶちあがりました。

 

 

今までドームの後ろの方からしか観たことがなかったもので、スタンド席のくせに「うわー!近い!!」とか思ってしまうくらい感情がバグってました。

 

 

本当は呪文を一緒に唱えたかったけど「あーもう無理!ってなったらこの振り付け一緒に踊りましょう!」とのことでみんなで踊りました。声出せなくても十分一体感が生まれるの本当凄いことですよね。

 

 

 

 

 

そのまま怒涛のブチ上がりシングルメドレーで、White Loveのイントロで真ん中でハート作ってた有岡くんがとびきりキュートだったし、外周回ってきた山田くんが目の前でスウィートアンサーって囁いてくれて辺り一体が死にました。多分殺傷能力10万くらいある。

 

 

 

 

 

オープニング映像も映画のワンシーン風になっていて、何といっても中華料理貪り食ってた自担が優勝すぎた。肉まんモグモグしてるの可愛すぎる。

 

 

 

そしてあのイントロへとつながりMASTERPIECEが始まります。ライティングも豪華でまさしくオープニングって感じ。

 

 

 

壮大になったかと思えば下から迫り上がってくる事務椅子。いや本当何かと思いました。でっかいビックリマーク付いてるし。そこからまさかあんなにかっこいいOH MY BUDDYが始まるとは思いませんよ。サビの最後の方で椅子でグルグル回って足バタバタさせる振りがあるんですけど、裕翔くんが長い足を人一倍バタつかせてて駄々の捏ね方半端なかった。

 

 

背景映像がいつの間にか映画館の中へと切り替わり、群青ランナウェイが始まります。映画館のロビーがもはや舞踏会会場かってくらい豪華だったんですけど、青く不気味にライティングされていて雰囲気最高でした。個人的に群青ランナウェイが大好きすぎるのでブチ上がりました。しかもアルバムの曲順通りOH MY BUDDY→群青ランナウェイときたので最高すぎ。この2曲の並びって、すげえ病んでる彼氏から逃げる彼女が主人公のホラー映画から、高槻先生の劇場版的な、繋がってそうな何とも言えない流れな気がしてて個人的に沸いたんですよね。ちなみに光くんのパートを代わりに伊野尾くんが歌っていたんですが、伊野尾くんの低音最高すぎたので今後どんどん歌ってほしい。

 

 

 

 

そして一気に雰囲気が変わりFate or Destinyが始まります。歌いだしのStay...が口から音源すぎる。というかみんな口から音源なんだけど、生歌で聞くと迫力が増して、大階段で歌ってる姿がまるで絵画。ライティングもサビで一気に明るくなるので、曲調にもマッチしていて最高でした。ちょうどドラマ放送中だったので、心の中で新田先生…となり勝手に苦しくなってました。そして薮くんの高音の伸ばしでとどめを刺されました。

 

 

 

 

Change the world Y2Kは外周へ移動しながらだったんですけど、本ステに歌詞がレーザーで投影されていてさながらクラブ。歌詞自体は懐かしいものメドレーみたいな感じでしたけどめっちゃカッコよかった。

 

 

 

 

 

そしてちょうど目の前で止まった知念くんなんですけど、業務☆スーパーマンが始まったと思ってちょっと目を離した隙に黄色いエプロン装着し終わってた。誰よりも早くて笑っちゃいましたけど、そのあとの裕翔くんの45度のお辞儀と営業スマイルでさらに笑ってしまった。みんな黄色いエプロンにひらがなで書いてあるネームプレート付けてて、可愛いが過ぎましたね…。そもそもMVが面白すぎる。小学生とか中学生に紛れてただ一人だけ真剣に業務こなしているチネンがツボです。

 

 

 

 

そして聞き馴染みのあるCome On A My Houseが始まり、いつも通りいのちゃんのあおりが入ります。「知念のおうちに行きたいか!」でペンラシャカシャカ振ってたら、「Get out of My House!」と一言。追い出されました。そして物議を醸す問題作(?)Get Out of My Houseへ。よく見てみるとサビの振りがカモナの逆振りになっていて思わず一緒に踊ってしましました。そして裕翔くんは一人だけアクションのガチ蹴りを披露なさっていました。(そういう曲ではない)

 

 

 

 

 

 

MC明けの衣装がインナーが茶色で白っぽいセットアップの衣装だったんですけど、裕翔くんのジャケットの背中にハの字にフリルがついてて可愛すぎて死にました。オープニングのメンカラのチェック柄の衣装も好きなんですけど、今回に関してはこの衣装が優勝。マジ衣装さんに金一封送りたい。

 

 

さらにこのあとビターチョコレートからのチョコラタでまたも絶命。ビターチョコレートでしっとりした空気感の中、突然顔を近づけ「チョコラタ…」と囁いたいのゆとが死因です。チョコラタ大好き芸人してるもんで、SoL魂に続きまたも生で見れるとは思いませんでした。公式でYouTubeに上げてくれた事務所に感謝してる。

 

 

君がみた一等星はラスサビで天井が星空のように光ったのがとっても綺麗でした。そして有岡くんの表情がMVの通りで胸がギュッと鳴ったのが聞こえた(体験談)。

 

 

 

 

このあと怒涛のシングルメドレーだったんですけど、JUMPってどのグループよりもセリフ曲が豊富だと思うんですよ。ちゃんと7人全員言ってくれて助かりました。個人的に一番良かったのは薮くんの「真剣(マジ)なんだよ、真剣(マジ)で!」でした。多分セクゾの君にHITOMEBOREをパロってると思うんですけど、速攻で「何が?」と突っ込まれているのがツボって未だに真剣SUNSHINE聞くと笑ってしまう。

 

 

 

 

 

本編最後の曲がサンダーソニアだったのもエモポイント。背景が花火があがる夜景に変わり、本ステの階段にはレッドカーペットが敷かれていて、映画祭のクライマックスを感じられました。みんなでタンタンタタタンできたのも良かった~!

 

 

 

 

 

 

 

アンコールはナイモノネダリとJunping Car。すっかり自分が何に投票したか忘れてたんですけど、どうせこの2曲になるだろうと思ってハローメロディとLovely Danceにしたのを思い出しました。いつかこの2曲も聞きたいです。

 

 

そして事件はここで起こります。スタトロが復活し、なんとすぐそこの通路を通るではありませんか。本当心臓が飛び出るんじゃないかってくらい緊張しちゃって、うちわを思いっきり握りしめてました。そうしている間にもどんどんトロッコは進み、いよいよ目の前へ。心の底から思いましたけど、みんな顔小さすぎる!!!本当にJUMPは存在するんだという謎の安心感と、圧倒的アイドルオーラにやられました。直接ファンサはもらえなかったけど、顔は肉眼で拝めました。感謝。あと、山田くんがこっちを振り向いた瞬間、辺り一帯が「ヒャ~!!」と言った事だけご報告しておきます。「キャー!」とかではなく、あまりにも綺麗すぎる顔面に驚愕するように「ヒャ~!」です。

 

 

 

 

 

 

気付けば終わってしまったあっという間の2時間。体感が一瞬すぎて、もっと世界観に浸りたかったですが、それはまたの機会に。

 

 

 

何よりも今回感じたのは、JUMPの歌唱力がレベル高すぎるということ。7人いて誰も音外さないし、踊っていても、どれだけ曲が続いても口から音源でした。あのクオリティを終始提供してくれるJUMPには感謝しかないです。

 

 

 

 

多分世間のJUMPのイメージってカモナとかウィークエンダーで止まってるんじゃないかなーと思うんですけど、もっと音楽の幅も表現の幅も広くなっているので、早くこのパフォーマンス力に気づいてほしい。

 

 

 

 

 

とにかく、このライブが最高でした。また会いに行くために仕事がんばろうと思えました(次の日には仕事行きたくなくなってましたが)。

 

 

 

 

そして今の願いはただ1つ。円盤出て!!!!!!!!

2022年を振り返りたいと大晦日に思い立った話。

 

 

どうも。ぽぷです。

 

3月に記事を更新して以来、気づいたら2022年が終わりそうでした。

 

身体と心に余裕がない日々が続いておりましたが、思い返せば2022年いろいろあったので振り返りしておきたいと思い立ったわけでございます。

2022年中に上げられるかどうかは分かりません。ちなみに今紅白の事前番組が始まりました(17時過ぎてる)。後は己のタイピングの速さでどうにかしようと思っています。

 

 

 

まずはこちらから。

 

 

Hey! Say! JUMP 15周年おめでとう!

 

 

まずは1年通してお祭り騒ぎだったこちらから参りましょう。

 

私はDEAR.から沼ったペーペーなので一緒に時間を過ごせているのはまだまだ短いですが、とにもかくにも15周年おめでとうございます。狂気のトリプルA面シングル、楽曲提供陣が豪華で内容が濃すぎるアルバム、ドラマに舞台に映画にバラエティに大忙しで、私も可能な限り追いました。

 

 

 

今年の3月に光くんが休養に入り寂しい時間が多かったですが、衣装を黄色で統一してくれたり、小道具やライティングにまで黄色を入れてくれて節々で存在を感じられました。決して本人は悪くないですし、推しが健康であればいいタイプのオタクなので、もう健やかになってくれてハッピーです。

 

 

 

裏Fab!が当たっていたけど中止になった時は本当に心が折れて、1か月くらいテレビも見ずTwitterを開いては閉じるのくり返しの日々でしたが、ただただフィルターで遊ぶだけのインライもやってくれたし、そのあとFILMUSIC!が当たって死にかけの精神が寿命を延ばしました(ライブの感想については別記事をちまちま書いているのであとで上げます)。

 

 

 

今年リリースした曲の中では特に春玄鳥が好きです。裕翔くんのソロから始まり、爽やかなバンドサウンド、まるでJUMPの15年の軌跡をたどっているような歌詞。どこをとっても素敵な曲だなと感じています。サンダーソニアも好きですが15周年の幕開けにぴったりな曲なので印象深いです。

 

 

 

JUMPぅは星に帰ってしまいましたが、公式Twitterだけでなく公式サイトの紹介文も狂っていたのでそんなところも大好きです。

 

来年からもお仕事たくさん決まっているのでもっともっとJUMPを感じていきたいと思います。そして同志を募集しておりますので、誰か興味ありましたら是非。

 

 

 

 

 

さあ、ここまで30分。スピーディーに参りましょう。

続いてはやはりこちら。

 

 

 

Travis Japanデビューおめでとう!

 

 

 

2022年後半のトピックスはこれに尽きますね。

 

3月にロス留学を発表し、「結果を出して帰ってくる」というアバウトな目標だけを残して推しが渡米してしまいました。正直バラエティにもドラマにも出始めていたころだったし、少クラからも雑誌からも忽然と名前が無くなってしまったので、受け止めきれない部分もありました。

 

 

でもWODで全米4位、世界9位になり、AGTにも出て、かつインスタやYou Tubeで楽しんでいる様子も出してくれて。途中でしずが体調を崩してしまった時は心配しましたが(私も留学で心折れた時があったものです)、まさかこんなに早く「結果」を出して帰ってくるとは思いませんでした。

 

 

日に日に少しずつ解禁されるデビュー曲の情報。イントロだけでも良曲の予感、そして『JUST DANCE!』という曲名。華々しいデビューをリアルタイムで見届けられてとても嬉しかったです。

 

 

デビューして最初のテレビ出演はCDTVでしたが、あの衣装で日本のテレビに出ている姿を見て「本当に結果を出して日本に帰ってきたんだなぁ」と感じました。

 

 

しかもYTFFや年末の歌番組に出るたびに衣装が増えていき、またそれで感動するという。カウコン見たら泣きそうです(予言)。

 

 

 

 

 

スノはとてつもない人気を誇っていて相変わらずライブのチケットは当たらないですが、ミッドナイト・トレンディがめっちゃ好みで困りました。ピアノはおしゃれだしブラスは豪華だしハモリは綺麗だし。ダンスチューンが多かったアルバムだったので、より良さが目立っていたと思います。永遠に聞けますね。ちなみに私は下ハモリ派です。

 

 

 

後は下半期個人的にストの新曲がアツかった。「わたし」はシングル買っちまったんですが、ここにきて「ふたり」の綺麗さに気づいてしまいました。束の間の一花追っかけで見て泣きました。Boom-Pow-Wowのブチ上がり具合も好きなので、多分年明けたらアルバム買ってます。

 

 

 

 

 

今年を振り返れば、生活環境が大きく変わり、覚えることが多くて大変で、理不尽さに悩み、月一の痛みはひどくなり、なんだか知らない間に首のリンパが腫れあがってまあまあ大きめの病院に行く羽目になり、歯が痛くて歯医者に行ったら嚙み締めすぎだと注意され、なんだか踏んだり蹴ったりでした。

 

でもJUMPのライブに行き、原ちゃんにも会いに行き、明日にはまたJUMPに会えるし、3月にはトラジャにも会えるので何とか生きて行こうと思います。

 

 

まずはトラジャのインライから紅白を見て、カウコンでキンプリとマリウスを見守ろうと思います。そして来年は健やかに過ごしていきたいと思います。

 

 

 

皆さんも良いお年を。

私の推しごとを支えていたものが判明した話

どうも、ぽぷです。お久しぶりの更新です。

 

 

ちょっと今回もあまり楽しい話は出来なさそうな気がしています。

 

 

 

 

これを書いているのは2022年3月3日。つい数時間前にトラジャがインライでロスへの渡米を発表しました。

 

インライは最初からは見られなかったけど、とりあえずとらまるは全部読んできました。みんなこの大きな好機をとても前向きに捉えていて、同時にこれからもファンと共にあるということを書いてくれていました。

 

 

 

 

トラジャがダンスを武器にしていること、そのダンスで世界に挑もうとしていることは前々から知っていたし、応援もしていました。“無期限”なんていうなんだかネガティブな雰囲気の言葉が枕詞としてついたとしても、心置きなく目一杯たくさんのことを吸収してほしいと感じます。

 

 

 

 

 

 

ただ、個人的に、推している人たちの在り方が立て続けに変わりまくっていることに対応できていない。

 

 

 

 

 

 

日本でCDデビューしていないのにロスで納得するまで武者修行して、でもJrだからデビューの確約は無くて、最近メディアにもよく出ていたのにパタリとそれが終わってしまう。

 

 

 

 

しかも、私にとってはそれだけじゃないんです。

 

 

 

 

 

 

JUMPの光くんが療養で一時休業というお知らせがあったのもつい1ヶ月前の話。これに関しては仕方がないことだからとやかく言う権利はないけど、当たっていたコンサートが憎き新型コロナで突如として延期もなく中止になったことが大きく関係しているんだよな。自名義で初めて当てた公演だから、すごく喜んだんだけど救済措置もなく中止になっちゃったから。

 

 

 

 

そもそもこのことについて書いてなかったけど、JUMPが8人になったこともかなりショックだった。ずっと待っていたのに、久しぶりに見た9人のステージが、それっきりになって。

 

 

 

 

うーん。これに関してはもっと納得のいく説明が欲しかったな。JUMPに還元するって言ってたのに、って思ってしまった自分がいた。だから情報サービスも更新をやめてしまった。

 

 

 

(今回のトラジャの件と圭人のこと、一緒にしようとする奴がいたらぶっ飛ばすからな)

 

 

 

 

 

 

ちょうど個人的に人生の節目を迎えようとしていた時期でかなり気分が落ち込んでいたから、これはかなり追い打ちをかけられた出来事だった。この辺りから推しの出ている番組とか雑誌を追うことに疲れ始めてしまったんだよね。

 

 

 

 

最近もそれは続いていて、毎月のように買っていたドル誌もしばらく買ってない。というか本屋に行っても表紙を眺めて終わってる。テレビを長時間見るのが辛くなってきて、歌番組も新曲披露するどれか一つでも見られればいいやって思い始めた。

 

 

 

 

 

 

で、気づいた。嵐が活動休止してから推しごと全体のモチベが無くなってる。

 

 

 

 

 

 

メンバーが個人で出ていたドラマとかもなるべく見るようにしていたけど最後まで見続けられなかったのが何個かあるし、ライブDVDも全部見切ってないのばっかり。個人のレギュラー番組もほとんど見なくなった。

 

 

唯一見続けているのはジャにのチャンネルくらい。あそこにいるニノは嵐にいた時のニノとスタンスが近くて、見ててシンプルな感情で楽しめる。結構これの存在は大きい。

 

 

 

 

 

やっぱりジャニーズにビジュアルとかドラマとかではなく曲からハマったから、嵐の新譜が出なくなったのがキツいのかな…

 

 

ちゃんとJUMPもスノもCDは欠かさず買ってる。でも曲は聞くけど特典映像は見てないかも。

 

 

 

 

私が今ファンクラブ入っているのって、嵐、JUMP、スノ、ジュニア(トラジャ)なんだけど、嵐は活動休止、JUMPは今は7人で活動、トラジャは渡米する。

 

 

 

 

つい数年前までは考えられないジャニーズの形が次々と現実になっていて、対応しきれないところが本音かもしれない。

 

 

それはやっぱり1番長く推し活していた嵐が活動休止した影響が大きい気がしている。

 

 

 

 

それでも私はジャニーズが好きだし、当分推し活をやめられそうにもない。いくら活動形態が変わっても、私が好きになった推しということには変わりはないし。

 

 

 

 

 

 

 

随分ライトなオタクになってしまったけど、推しはみんな好き。その整理をするためのブログでした。

 

 

 

 

 

とりあえず放置していた英語、勉強するね。

『ラーヤと龍の王国』が推されなかった理由を考える

どうも、ぽぷです。

 

 

 

先に言っておきます。今回はジャニーズの話ではありません。しかもオタクのブログではなく割と真面目な話(をする予定)です。そして根拠がどこにあるのかと問われると3日時間をもらう程度の根拠で書いていきます。

 

それでも後半では布教し始める(予定)ですので読んでくれると嬉しいです。

 

 

 

 

6月7日からDisney+で『ラーヤと龍の王国』(以下ラーヤ)が追加料金なしで見られるようになりましたね。

 

 

散々公開が延期されプレミアアクセス対象作品となったわけですが、私は映画館に見に行きました。やはり最近のディズニー映画は映画館の大きなスクリーンと音響で楽しむべきだと思うのですが、類にも漏れずラーヤも最高でした。特に水の表現がとても綺麗で、本当の水に見えたくらいです。

 

 

しかしこの映画、ディズニープリンセスの新たな作品としては流行らなかった。そもそもの認知度がとても低く、その結果映画館での公開日数も短くなって知らない間に公開期間が終わってました。ディズニープリンセス作品の割にはあまりにも推されなさすぎている。

 

 

確かにプリンセス作品とは言っておきながらドレスを靡かせながら踊ったり、カッコいい王子様と恋に落ちたりなんていう描写は一切無い。むしろ歴代のプリンセスの中でラーヤは群を抜いて強すぎる。ただこれは最近のプリンセス作品にはありがちで、女性の強さというのを示したい方向性なのかなとは感じます。もちろんラブロマンスの要素に変わる新たな魅力を付け足しているのでストーリー的にも面白い。

 

 

何故こんなに推されなかったのか。日本で推されないということは、そもそもアメリカで推されていないということになります。今までの作品で、日本でアメリカよりもやたら宣伝に力を入れたものは無いので。というわけで何故アメリカでラーヤが推されなかったのか、それを超独断と偏見で探っていきたいと思います。

 

 

 

①舞台に馴染みが無い、興味が無い

ラーヤの舞台はインドネシア辺りだと考えられます。音楽や描かれている街の様子、衣装などもインドネシア、バリ島の雰囲気を感じられる要素が多いです。そしてインドネシアをはじめとする東南アジアにアメリカ人を含めた西洋人は興味が無い。以前スペインに留学した時に自分が過去に旅行した国をプレゼンする機会があったのですが、私がベトナムの紹介を始めたときにベトナムを知っていたのは日本人と中国人とスペイン人の先生だけで、アメリカ人やヨーロッパ人の学生は「聞いたことある気がする…けどどこにあるの?」状態でした。そもそも東南アジアの国々がどこにあるのかも分からないのに、インドネシアの文化や自然を知ってるはずがありません。ラーヤの監督はアメリカ人の方でしたが、かなり細かく東南アジアの文化を調べて取り入れていました。ただ映画を作るにあたっては調べるでしょうが、それを見る側のアメリカ人が全て理解できるわけではありません。まず舞台となった東南アジアに馴染みが無かったことがとっつきづらさを生み出した一つの原因では無いでしょうか。

 

 

 

②龍=神聖な神、というイメージが無い

劇中で重要な役割を果たすのが龍の神であるシスーです。このシスーは水を操れる神で、水と龍が神聖なものである、という前提で登場します。水と龍が神聖なものである、という発想は東南アジアに限らず中国や日本でも同じです。日本の各地に海や川などの近くに弁財天や金毘羅宮があり、古くから日本の地底には龍が住んでいて地上の出来事を司っていた、というような伝承は日本各地に残っています。よってこの水と龍が神聖なものである、という発想はアジア人である私たちには理解しやすいものです。しかし西洋では全く異なります。特に龍=ドラゴンに関しては、日本と同じく地下に棲んでいるものの圧倒的な悪というイメージが強く、これまでの王たちは地下に棲む龍を退治することで地上の世界を統一できると考えられていました。聖ジョージ、または聖ゲオルギウスという聖人はルネサンス期などに頻繁に絵画に描かれましたが、必ず黒い龍を退治しています。またこれまでのディズニー作品でもドラゴン=悪というイメージが顕著に表れていて、一番有名なのはマレフィセントがドラゴンに変身しフィリップを襲うシーンでは無いでしょうか。このように西洋において龍は悪の象徴であり、退治するべき存在です。それが神聖な神の使いとして描かれていることが違和感を生んでいる可能性があると思います。

 

 

これ以外にも冒頭で述べた通りプリンセス作品の割にはドレスや王子様が登場しなかったり(そもそもラーヤと同じ年代の男性のキャラクターがいない)、今までの作品のようにキャラクターが歌を歌うシーンがないことも違いとして挙げられます。ミュージカル作品の類ではなく、むしろアクション映画。

 

 

 

全編リモートで作られたらしい今作、やっぱりそんなに力を入れなかったのかなあ。そしてこのようにアメリカで力を入れて宣伝されなかったラーヤは、日本の吹き替えにおいても力が入ることはありませんでした。

 

近年のディズニー作品の吹き替えは、主人公をはじめとした主要キャラクターにゲスト声優という形で有名な俳優さんや女優さんが起用されます。特に近年多い『美女と野獣』『アラジン』などの実写作品ではとんでもない数の俳優さんや女優さんが声優を務めています。特に歌手活動をしていなくてもミュージカル作品の主演に抜擢、なんてこともよくありますね。

 

しかしラーヤでは主人公のラーヤのみ吉川愛さんという女優さんで、残りのライバルや仲間たちなどは全て本職の声優さんが務めています。吉川さんの吹き替えは等身大の女の子像が表現されていてとても良かったのですが、あとはガチガチに本物の声優さんです。近年の声優ブーム(勝手に感じてる)でよくメディア露出している方ならまだしも、完成披露だったり大ヒット御礼だったりのイベントやメディアの取材などには大体声優さんは登場しません。そこで視覚的にも宣伝する要素が少なかったため、ディズニー作品の割にはあまり宣伝が印象に残らないという事態が発生したのではないかと考えます。

 

 

 

これらの理由からラーヤが推されなかったのではないかと推測しているわけですが、この作品、アメリカ人にハマらなくても日本人には大いにハマる作品だと思います。

 

 

何故ならロールプレイングゲームのような話の展開の仕方だから。映画館で見ていた時に前の方の席で中学生くらいの男の子たちが見ていたのですが、見終わった後にそのうちの1人が「モンハンみたいだった」と言っていました。まあここに当てはまるのはRPGなら何でもいいわけですが、とにかく日本人好みの展開なのです。ラーヤがシスーの力を借りて、バラバラになってしまった水晶を復活させる…という展開なのですが、それぞれの国で敵が登場し、ラーヤとシスーが力を合わせて戦い、そして仲間に引き入れます。1人ずつ仲間が増えていくパターンのRPGです。アクション映画でありつつもゲーム的な展開を迎えるので割と見やすいのではないかと思います。

 

 

 

これに加え東南アジアの雄大な自然と信仰、見応えあるアクションシーンなど多々ある訳ですが、とにかく宣伝されなかった=面白くないではないことを知って欲しいのです。

 

 

みんな見てくれ。最高だから。

 

 

 

 

ちなみに私は同時上映の『あの頃をもう一度』も激プッシュしてます。思わず踊り出したくなるような軽快なサウンドが魅力なので是非見てね。私はこれをトラジャにワンカットで踊って欲しいです。(突然の願望)

 

 

それでは、また。

WENDY&PETER PANを見にいった話

どうも、ぽぷです。

 

どうしても行きたくて鬼のように申し込んだ裕翔くんの主演舞台、『ウェンディ&ピーターパン』が無事に当たりまして見に行ってきました。

 

 

これを見るまで割と精神的に辛い日々が続いていたのでめちゃくちゃ楽しみしてました。どこかで積んだ徳が返ってきたのか、あのオーチャードホールで10列目を引き当てるというミラクルを起こし、ドキドキワクワクしながら久しぶりに渋谷へと向かいました。

 

 

 

薄々感づいてはいましたが、とんでもなく豪華な舞台で、とんでもなく最高でした。特に、私のような若者で、さらに女性だととても考えさせられるものが多い舞台でした。

 

 

 

 

 

(注意!以下、がっつりネタバレです!)

(注意!セリフはかなりニュアンスで書いてます!)

 

 

 

 

この物語において、登場人物たちがネバーランドでの冒険を通してそれぞれ抱えるコンプレックスを解消するということが重要視されて描かれていると思います。

 

 

 

ストーリーはいわゆるディズニー映画の『ピーターパン』とは全く違って、ピーターパンよりウェンディが主役です。男の子たちと同じ遊びがしたいのに入れてもらえない、誰かの世話を見ることを強制されるという典型的で、かつなかなか日本社会からも無くならない女性の境遇を、勇敢な気持ちを持って打ち破っていくウェンディの姿はとても胸に刺さるものがありました。だからこそ、黒木華ちゃんの演技が凄すぎて引き込まれました。年頃の女の子だけど長女として自分がしっかりしなくちゃいけない、でもピーターパンのことを信じたいという複雑な気持ちの揺れ方がとても繊細に表現されていて、とにかく最高でした。

 

 

ピーターパンはウェンディを一目見た時に「可愛いね」とナンパまがいのことを言いますが、なぜ可愛いかというと『静かな顔が可愛いから』なんです。そしてウェンディが泣きじゃくると「泣き止んでくれよ。泣き止んでくれないと君の静かな顔が可愛くなくなっちゃう。うるさい顔になっちゃう」と言います。つまり男の人にとって女の人は自分の考えや感情を表に出さず、静かにしているのが好ましいのです。このような弱い存在として見られがちだった女性のイメージを、ウェンディは180度ひっくり返します。特に最後の場面でティンクとタイガー・リリーとチームを結成して剣を持って海賊に挑む場面はまさしく今の時代の象徴という感じがします。脚本は女性の方が書いていて、当初から女性を活躍させたい思いがあったらしいので、現代を生きる女性としてはとても勇気づけられた場面でした。この舞台を通してウェンディは“女性”というコンプレックスを克服することが出来たと思います。

 

 

またピーターパンはトムの居場所が空の星だということを教え、ウェンディに「家族みんなが1秒でもいいから幸せだと感じなければトムには会えない」と言います。そしてウェンディに楽しいことを思い浮かべるように言い、それを受けウェンディは自分が勇敢な女の子であることを言い聞かせます。ネバーランドでは心の底から楽しいと思わないと飛ぶことが出来ないのですが、ここでウェンディは初めて自力で飛ぶことが出来ます。自由に飛び回ったあと一つの流れ星が流れ、それが後にトムであったことが再会を通して分かります。このことから、家族みんながずっと不幸だ、悲しいと感じ続けていたのはウェンディ張本人であり、それはトムがいなくなったのはトムのボタンを私が縫ってやらなかったからと思い込んでいたり、ロスト・ボーイたちが望むように“良いお母さん”である必要があると思っていたりと自分が女性であることを理由に自分自身を押さえつけていたからということになります。それがようやく飛べた、つまり自分のなりたい姿になることが出来たということであり、このことからも女性が自分らしく生きていく時代であることを伝えていると思います。

 

 

 

 

そのウェンディと対照的なのがピーターパンなんですけど、割とわがままで嫌な部分も垣間見えるディズニー映画の彼とは違い、どこか無理やり遊んでいるのが冒頭から感じられます。彼が永遠の少年であり続ける理由は、現実の家族へのコンプレックスがあって、悲しいことを忘れたいがためにいつまでも遊んでいるんです。でも「悲しいことを忘れたい、けど忘れ方を忘れちゃったというか…」というセリフにあるようにかなり心に葛藤がある、思春期の少年です。そのような微妙に見栄を張って無理をしているピーターパンを裕翔くんはしっかり最初から表現していて、特にウェンディに自分の家族の話をする場面と、帰る決意をしたウェンディを見送る場面の表情にとても胸を締め付けられました。

 

 

ピーターパンはフック船長との真剣での戦いも、ロスト・ボーイたちと遊ぶ時も全て『ごっこ遊び』にするんです。でもウェンディと2人で語り合う場面では、ウェンディが『みんなのお母さん』になることを嫌がっていることを知った上で「君がお母さんで、僕がいいお父さん役になって、子供たちの面倒を見るよ」と言うんです。この後に及んでもウェンディと『家族ごっこ』をすることにこだわっている辺り、ピーターパンはやはり本当の家族ではなく子供であることをとった訳です。永遠に遊んでいられるネバーランドで、ウェンディたちと一緒に過ごしたいと思っているのです。しかしウェンディはピーターパンに挨拶をしないうちに帰ってしまいます。だからこそピーターパンがウェンディたちの飛んでいる姿を見送る表情がとても切なく、それでも忘れてほしくないからウェンディのポケットに“キス”である指抜きを入れたんだと思います。(叶わなかった恋だけど、めっちゃ良いな…これ…)

 

 

ピーターパンは家族に大きなコンプレックスを抱えていて、だからこそ永遠に少年であり、ロスト・ボーイたちをネバーランドへ連れてきて一生遊ぶということをしています。彼にとっては一緒に成長を見守ってくれる家族よりも、自分が思い通りに遊んで悲しい思いをしなくて済むネバーランドの方が良い訳で、だから空で悲しい思いをしてようやくネバーランドに落ちてきたロスト・ボーイたちを一生遊ばせてあげています。そんな彼が一目惚れした女の子がウェンディだったのも、彼がコンプレックスを乗り越えるためには必然だったのかもしれません。

 

 

ピーターパンが家族というコンプレックスを乗り越えたのが最後の場面です。無事に家に帰ったウェンディたちを窓の外からそっと見守っているんです。そしてダーリング家が幸せな家族へと戻ったことを見届けます。ウェンディたちをネバーランドに連れ戻すなどはせず、一度トラウマとなってしまった窓の外から家族を見るという行為を最後にしたということは、子供として永遠に遊んでいられるネバーランドに住みながらも、遊べなくなった大人たちを含めた家族の形をしっかりと見て自分の中で整理することが出来たということになると思います。これこそピーターパン・シンドロームを彼自身が乗り越えるために一歩踏み出したということだと思います。

 

 

 

そしてもう一つ肝となる人物がフック船長です。これは原作とほぼ変わらない設定でチクタクワニや時計を極度に怖がっていますが、何故それほど“時間”を嫌がるのか、というところが重要です。ネバーランドにおいてフック船長は残された時間が短い側の人間です。とにかくフック船長は時間を失うことが怖く、永遠の少年であるピーターパンやまだまだ子供であるロスト・ボーイたちを敵視しています。でも実際にはピーターパンから時間を奪ったところでどうすれば良いのかは分かっていません。この時間に追われて時間が無くなることを、はっきりした理由がなくとも恐れているというところが現代の私たちにつながります。

 

 

ティンクがフック船長に「あなたにピーターパンは殺せない」と言うシーンが強烈に印象に残っています。ピーターパンの永遠の時間が欲しいフック船長の心の中には、ピーターパンを殺すとこれまでの時間は何だったのか、でも自分の腕を切り落とした憎いピーターパンを殺したいという相反する迷いがあるということをティンクは見抜いていて、いくら腕を切り落とされたからといって、フック船長にとって時間の象徴であるピーターパンを殺してしまうことは出来ない、と言っているのだと思います。結局その場面ではフック船長は無防備に眠っているピーターパンを殺すことが出来ず、ティンクに心を見抜かれて逃げ帰ってしまいます。

 

 

しかし最後の場面、ウェンディとピーターパンに追い詰められたフック船長は自らチクタクワニのいる海に飛び込むことを決意します。これは時間に追われる必要はない、今までピーターパンと戦い続けた時間も有意義だったとフック船長が心の底から思えたからだと思います。自ら海に飛び込む時のフック船長は微笑んでいました。あまりにもあっさりと戦いに蹴りをつけたのでピーターパンとウェンディは呆気に取られていましたが、それはまだ時間の大切さに気づいていない子供だからであって、それは見ている私たちにも両者の間のそのギャップが深く響きます。

 

 

そしてこの後舞台はダーリング家に戻り、妻が世間体ばかり気にする自分に愛想を尽かして出て行ってしまったと勘違いしておいおい泣くミスター・ダーリングの場面から始まります。そして妻が戻ってきたことを知り、今まで世間体を押し付けていた自分が悪かった、子供の面倒を見て家事をすることは妻の義務じゃない、と次々と考えを改めます。そして家族との時間を大切にしようと決意していて、早速みんなでスケートリンクに出かけて帰りには洒落たカフェでケーキを食べようと提案します。このフック船長とミスター・ダーリングは堤真一さんが一人二役で演じていて、だからこそフック船長とミスター・ダーリングという2人の『ロスト・ボーイ』が時間というコンプレックスを克服できたのだと思います。

 

 

 

 

ここまでつらつらと書いてきたように、ピーターパンが原作とはいえかなり内容は社会派です。大人の複雑な気持ち、そして社会の一員として生きなければいけなくなったことが分かる今だからこそ、この舞台は刺さります。

 

 

一番印象に残っている場面は、みんなのお母さんになることをやめトムを探しに出かけようとするウェンディをピーターパンが引き止める場面です。ここでミスター・ダーリングとミセス・ダーリングも一緒に登場し、違う時間軸ですが同じような場面が展開されます。ピーターパンがウェンディのバッグを引っ張って引き留めようとすると、それと同時にミスター・ダーリングも妻の手を取り「もうトムが死んでから1年経つんだ。世間からの目もあるし、一緒にいてくれ」と頼みます。それに対しミセス・ダーリングは「1年経ったから忘れろですって?」と反抗します。そしてウェンディもピーターパンの手を振り払います。ここで『みんなのお母さん』でいて欲しいピーターパンと、自分でトムを探したいというウェンディが、女性の役目を押し付けるミスター・ダーリングと自分の思うように振る舞いたいというミセス・ダーリングと重なります。やはりこの舞台で女性として在り方はかなり重要なポイントだと思います。

 

 

 

この舞台では性別、家族、時間という重要なキーワードが3つあるように思いますが、その他にもキャラクターから考えさせられることがあります。

 

 

例えばタイガー・リリーは海賊でもロスト・ボーイでもない、別の種類としてたった1人で戦い続けていますが、そんな彼女がウェンディたちと協力して海賊に立ち向かうところからは1人で抱え込まず、周りと協力することの大切さを感じます。

 

 

ウェンディから賢い海賊だと言われるマーティンは「おはなしが全て上手くいっているのは結末が分かっているからだ。まだ物語の半ばにいる僕たちは、どれが正しいのかなんて気にしないで自分の思ったように行動すれば良い。それが間違っていれば後から間違っていたことが分かるだろう?そうやって正しい答えを見つけるんだ」とウェンディに助言します。このことからはチャレンジすることの大切さが感じられます。

 

 

 

もちろん笑いどころもたくさんあります。特にティンクはかなりユーモラスなキャラクターです。劇中では数少ない女の子のキャラクターですがかなり性格は豪快で、ロスト・ボーイたちに怒鳴りつけたり、ちょっと乱暴な言葉遣いをしたりもします。自分の性格を包み隠さずありのままに生きているティンクはかなりキーパーソンで、これもまた現代の女性に通ずるものがあります。

 

 

そしてこの舞台の1番の見どころは何と言ってもフライングではないでしょうか。同時に5人が飛び、舞台上にプロジェクションマッピングで空が映し出される光景はこちらまで風を感じ飛んでいる気分になります。また本当に海賊船が出てきた時もその迫力にびっくりしましたし、砲台から発射された爆弾が客席で跳ね返り舞台の照明に激突、舞台のブレーカーが落ちてしまうなんていうメタ演出もありました。子供部屋はかなり作り込まれていますし、舞台美術も見どころです。

 

 

最後カーテンコールの際にキャストの皆さんが踊るのですが、裕翔くんのように笑顔で踊る人と、堤さんや華ちゃんのようにかなり頑張ってステップを踏んでいる人といて、それがとても微笑ましく、それに観客が手拍子として参加するとセッションしているようで、かなり楽しいです。音楽も壮大なものが多く、大きなホールで聴くので感動も倍増です。

 

 

 

 

他にも良かったところを挙げるとキリがないのでこの辺にしておきますが、とにかく最高な舞台でした。華ちゃんをはじめかなり子供たちが大騒ぎするシーンが多いので、千穐楽まで喉を壊さず、キャストもスタッフも無事に走り抜けられるよう願っています。素敵な舞台をありがとうございました!